劇場版名探偵コナン 業火のひまわりを観てきた

ネタバレを含むので観に行ってから読むのがいいと思います。

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今回は名画ひまわりと怪盗キッドを全面に推した感じの映画として宣伝されていた。

監督は「名探偵コナン 異次元の狙撃手」の静野孔文、脚本は「名探偵コナン 絶海の探偵」の櫻井武晴だった。

アニメコナンは毎週観ていて、まじっく快斗1412も初回から最終回までひと通り観たので登場人物についてはある程度理解して挑んだのだけど、名画ひまわりやゴッホのバックグラウンドも勉強してから行くといいかもしれない。

というか、イージス艦といい事前知識が要求される映画なのであまり深い所まで考える事ができなかった。もしかしたら凄い良い映画なのかもしれない。

本作も名探偵コナンテンプレート映画である。犯人がどうあれ一段落したところで蘭がピンチになって「らーーーん!」と叫んだり、ダジャレクイズだったり、俳優ゲストだったりワンパターンである。

また今回は事件・キッド・名画・犯人・真犯人と、せっかく怪盗キッドが出ているのに色々な事がありすぎてどれに集中すればいいのか分からなかった。

ゲストキャラの出てくるコナン映画であれば、ルパンが有名だがあちらはキャラクターにフォーカスされていて非常に良かった。

折角キッドを出すも、アニメのスケールが大きい版止まりで映画ならではのピンチは結局いつもの爆発or浸水という形を取ったのが非常に残念。

主人公とライバルという関係にしては、共闘もしない。蘭が大事なら奪い合う展開とかあっても良かった。

そして今回は名画ひまわりが主軸になっているものの、テーマアイテムにキャラが翻弄されているだけでありテーマが上手くつかめなかった。

友情や愛、勇気、希望などの単純なテーマ性も汲み取れなかった。

キッドが好きで、工藤新一が異常好きなら楽しめると思う。

個人的には可もなく不可も無く、いつものテンプレート映画だった。