「バケモノの子」を観てきた。
普段から映画は家でしか見ないのですが、ちょっと最近色々あって
積極的に映画を見にいかないといかんなと思い。偶然見つけたバケモノの子の舞台挨拶に応募したら偶然当たったので観に行ってきました。
舞台挨拶では「役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉 洋、細田 守監督」の六人が登壇。 午後の部だったのでマスコミいなくていい感じでした。
広瀬すずを実際に見た感想としては、目があった瞬間に身体が童貞に戻ってしまったという感じ。
— のっぺさん (@noppefoxwolf) 2015, 7月 12
イカ感想とネタバレ
前日におおかみこどもの雨と雪という映画を見てしまって、これが本当に良かったので後悔してる。普通に見に行けば面白かったかもしれない。つまらないわけじゃないけど無難な感じに感じてしまった。雨と雪最高。
バケモノの子はどうだったの
雨と雪が新海誠的ならバケモノの子は宮﨑駿的とでもいう感じ。
キャラクターが多いのでどれに集中すれば良いのか迷うかもしれない。(そういう意味でも大泉洋の”アノ”発言は正しかったように思える)
ぼくらのウォーゲーム世代にあわせた様に思えるスタジオ地図の作品だけど、今回は低年齢向けな気がした。中学生くらい。
というのはブレイブストーリーや千と千尋の神隠しに通ずう設定があったからというだけなので確信はない。でも、僕が中学生の頃にスタジオ地図の映画を見たらバケモノの子かサマーウォーズが一番と言うと思う。 主人公の年齢がターゲットって言うし。成長するけど。
あらすじは主人公のレンが家出したら偶然バケモノの世界に行ってそこで暮らすという話。
中盤は主人公が現実世界とバケモノの世界を行ったり来たりしてどうしようか悩んで
後半は急展開でボスが出てきて現実世界に来ちゃってそれを倒すよって話。
結構全体を通して新しいキャラがポンポン出てくる。
特に現世の女の子はポッと出てくるわりに微妙に重要なポジションを持っていく。
サマーウォーズで例えるならイカのおじいちゃんがイカアタックしたあとから急にメインに踊り出る感じ。
バケモノ世界で10年過ごして現実に戻ってきたわりに、主人公が落ち着いてるのもなんか違和感。 時をかける少女を作った監督だからこそ、この10年の浦島効果を何か使えなかったのかなと思う。
急に現世とバケモノの世界を自由に往復するのも違和感。
良かった点は、感情や思いで生きるバケモノと理論的・試行的に生きる人間の違い。
人間が勉強しまくるのだけど、それが主人公をより人間らしく見せてくれる。
バケモノの世界で育っても、彼は人間なんだという。勉強は人間のメタファーとして扱われているのかもしれない。
そう考えると、勉強をしないいじめっ子や感情で接する父親は「バケモノ」なのだろうかという疑問も湧いてくる。面白い。
細田守ファンなら…という点では、「背中がしゃんとしたよ」というセリフにはサマーウォーズを思い出した人もいると思う。
おおかみこどもの雨と雪でも「シシシッ!」など、過去の作品を彷彿させるセリフがあったりする。
これが意図的なのか監督の文章のクセなのか分からないがそういうところも面白い。
おおかみこどもの雨と雪が良かったのは違和感がなかった所なのだけど、逆を言えばそれだけ素直に作られているということでそれが出来る細田守監督がバケモノの子でこれだけ違和感を感じさせるのは、恐らく多くの意味を振りまいているのだと思う。
いわゆる考察アニメとしてはかなり面白くなるのではないだろうか。
*最後にヒロインが何故平気な顔で出てくるのか
*白い動物は何だったのか
*ハーマンの白鯨は何を表しているのか
*鯨に牙がある意味
*5人の教えはなんだったのか
とかね