劇団四季・夏 リトルマーメイドを観に行ってきました。(ネタバレ含)

こんにちは。のっぺです。
劇団四季リトルマーメイドを観に行ってきました。
行く前の予備知識は

リトルマーメイド=人魚
ディズニーシーで何度か観た
アースラはタコ
リトルマーメイドⅢまで出ている

程度の知識でした。内容全く理解してないけどしょうが無いね。
肝心の内容は簡単にまとめると

1アリエルが人間界に興味を持つ
2落船した王子を助ける
3人間になって王子の元へ
4人間になった対価みたいなのとか辻褄を全部調整して人間になって王子と結婚する

という流れでした。アースラがトリトンのお姉さんという以外は何となく分かってました。(どっちだよ)
以下良かった部分

・相手の立場になって教えるスカットル
後半のアリエルが脚を手に入れて立つ練習をするシーンでタップダンスが入るのですが、この時点でアリエルは声を失っていて話すことも出来ないわけです。
その中でスカットル一向がばーっと喋って立てるようにアドバイスするのですが、突然喋らなくなってタップダンスが始まります。
アリエルが声を出せない立場になり、タップダンスによる表現で立つ事を教えているわけです。
このタップダンスで意思疎通をする表現は終盤での声が出なくてもダンスで王子に自分であることを伝える場面でも利用していて、スカットルは単純に立つことを教えているのではなく立つ=人間としての世界で生きることを教えるメタファーにもなっているわけです。
なのでここで人間と全く関わりの無かったセバスチャンやアースラ、フランダーが教えることは出来ないのです。

・こどもパート
シルク・ドゥ・ソレイユOVO同様、こどもパートで股間が討たれるシーンが登場。
これにはお子さんも大満足

・畳み掛けるようにアースラを殺すアリエル
アースラがお母さんを殺したのは観客からすれば明示だが、アリエルにとっては決定打の無いままアースラは急ぎ足で殺される。
このシーンがわりと急ぎ足だった理由がちょっと分からない。

・感情移入を誘導するコック
アリエルが愛の巣王子の城に潜入した時、突如コックのシーンが挿入される。
コックは海の幸たっぷりの料理を作るが、この料理によって物語が大きく変化することもなく料理も登場後すぐに場面が転換されてしまう。
なんでこのシーンが挿入されたかといえば、このシーン、非常に酷い(むごい)。
魚の背骨や腸を取りまくる。しかも色が結構リアル。
人間になって人間の立場で見てしまいがちなタイミングでこのシーンが来るので、
かなり強制的に「人間酷い。人間は悪!」のような感情になる。(ちなみにこの後にこどもパートが入るのでこどもケアが万全流石)
上手いなぁ